前回の投稿で、なぜ今投資が必要なのかということを説明させてもらいました。ざっくりその記事の内容を説明すると、こんな感じです。
- お金の価値は変わっていく。昔よりもモノの値段が上がったのは、言い方を変えれば「お金の価値が下がった」ということ。
- 投資をしないのは、円という一つの資産に全力で賭けているのと同じ。自分の資産を守るためにも、日本円以外の資産にも分散しておこう。
- 初心者が手軽に分散投資をするなら、投資信託(複数の株や債券等のパッケージ)がオススメ!
今回はその実践編。実際に資産を分散するまで(=投資信託を始めるまで)の手順を紹介したいと思います。
今回の記事はこんな人にオススメ
- 投資を始めたい方。
- 「投資は怖い!」と思っている方。
- 「投資を始めたいけど、なにから始めればいいの?」と悩んでいる方。
- お金で損をしたくない方。
① 証券会社に口座を作ろう!
投資を始めるなら、まずは証券会社に口座を作りましょう。もちろん、今お使いの銀行が投資信託やNISAを取り扱っているならば、証券口座は必須ではありません。都市銀行4行(三菱UFJ、みずほ、三井住友、りそな)やゆうちょ銀行でも、投資信託の取り扱いがあるようです。
ただ、私は銀行よりもネット証券をオススメしています。手数料も安いですし、対面窓口のように無用な保険や個人年金などの営業を掛けられることもないからです。また、一部のネット証券では提携クレジットカードでの投信つみたてでポイントが付与されるようになっています。このようなサービスを使わない手はありません!
詳細はこちらのページで解説していますので、良かったら見てみてくださいね。
② つみたてNISA口座を作ろう!
証券会社に口座を作ったら、次は「つみたてNISA」の口座を作りましょう!(証券会社への口座開設と同時につみたてNISA口座も作ることも可能です)
【NISAとは?】
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。(金融庁)
このNISAをという制度を使うためには、証券会社や銀行に申請して、NISAの枠(口座)を作ってもらう必要があるんですね。
2023年現在、NISAには3種類あります。2024年からは制度が大幅に変わるのですが、ざっくり現在の制度について解説していきましょう。
- 一般NISA
株式・投資信託等を年間120万円まで購入でき、最大5年間非課税で保有できます。 - つみたてNISA
一定の投資信託を年間40万円まで購入でき、最大20年間非課税で保有できます。 - ジュニアNISA
18歳未満の未成年が対象。株式・投資信託等を年間80万円まで購入でき、最大5年間非課税で保有できます。
このうち、ジュニアNISAについては2023年末で廃止されることが決まっています。2024年以降、ジュニアNISAでは、新規購入ができません。ただし、2024年以降は当初の非課税期間(5年間)の満了を迎えても、18歳になるまで引き続き非課税で保有できます。
一般NISAやつみたてNISAは、2024年以降は新制度に引き継がれることになります。2023年までに購入したものについては、購入時から一般NISAは5年間、つみたてNISAは20年間、そのまま非課税で保有可能で、売却も自由です。
2024年以降のNISAの制度については、また別の記事で解説しますが、今(2023年)から始めるなら、つみたてNISAが断然オススメ!その理由は、非課税期間が長く、経済成長の恩恵を受けやすいからです。長ければ長いほど経済成長の恩恵を受けやすくなるんですね。
③ 投資信託を選ぼう!
つみたてNISA口座を作ったら、次は投資信託を選びましょう!
といっても、投資信託ってたくさんあって、初めてだとどれを選べばよいか分からないですよね。投資信託の選び方を解説すると、それだけで1記事できちゃうくらい長くなるので、ここでは私のオススメの1本をご紹介します。
三菱UFJ国際投信が出している、世界各国の株式に投資していく投資信託で、通称オルカンと言われています(ここでも「オルカン」と言うことにしましょう)。「三菱UFJ国際投信」とありますが、別に三菱UFJ銀行でなくても購入可能な投資信託となっています。もちろん、主要なネット証券でも購入可能です。
ここでは、オルカンのメリットを3つご紹介しましょう。
- 一つの投資信託を購入するだけで全世界の優良企業に投資できる。
オルカンは世界各国の株式のパッケージで、これ一つで全世界の2,838銘柄(2023年8月31日現在)に分散投資したことになります!その中には、アップルやアマゾン、マイクロソフトなどの優良企業も多く含まれており、これらの企業の成長に合わせて、長期的なリターンを期待できますよ。 - 手数料が安い。
投資信託をするには何種類か手数料があり、特に注意しなければならないのが「信託報酬」です。これは、投資信託の管理費用として年に何%取られるかという指標なのですが、オルカンはこの信託報酬が年0.05775%以内と、メチャクチャ安いんです!(信託報酬は高いものだと1.5%を超えるものもあります。オルカンの20倍以上!) - 純資産総額(投資された金額)が大きい。
オルカンは多くの人がお金を投資している投資信託ですから、この投資信託を運用している三菱UFJ国際投信も簡単には「この投資信託やめまーす」なんて言えません。だからこそ、長期的に運用されることが期待できますし、その分世界の経済成長のメリットを受けやすくなります。
④ 積み立ての設定をしよう!
投資信託を選んだら、あとは積み立ての設定をするだけです。証券会社のサイトでオルカンの詳細ページに行き、「つみたてNISA買付」のボタンをクリック(タップ)してみてください。
そして、毎月(毎週)〇日に〇円分購入するというのを設定します。つみたてNISAは年間40万円が限度ですので、毎月購入の場合、設定金額の上限は3万3,333円(40万円÷12ヶ月)ですね。
まとめ
- つみたてNISAの口座を作って投資を始めよう!銀行でつみたてNISAを始めるのもいいけど、筆者としてはSBI証券がオススメ!
- 投資信託を一つ選ぶとしたら、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 投資信託を選んだら、あとは積み立ての設定をするだけ!
- SBI証券なら三井住友カードで積み立てができ、ポイントもついてとってもお得!